心のコップが満たされたなら

私がステップファミリーになりたての頃（もう10年以上前のことになりますが…）、よく会社の先輩や同僚の人達に、自分の置かれた境遇や日常に起こる大変なこと、いいことも、悪いことも、親や友達には話せない黒い部分も打ち明けて話を聞いてもらっていました。

聞いてもらっているのだから、アウトプットはできている。だけど、どこかスッキリしない…

「よくやってるね」「すごいよ」

「誰もができることじゃないよ」

相談にのってくださった方達からは、そういった言葉をもらうことが多くありました。

だけど褒めてもらっているのにスッキリしない毎日の繰り返し。なぜ心にモヤモヤを抱えて過ごしているのか？その当時は正直わかりませんでした。

相談にのってくれている方々は私の話を聞き、それに対するアドバイスをくれました。モヤモヤするけど、褒められてるし、私は良くやってる！！

おかげさまで【私がいるから、この家はうまくいっている】という良い思い込みを作ることができました。ですが、抱えた心のモヤモヤは嘘はつきません。感情が抑えきれなくなって爆発するんですよ。

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私の本当の子どもじゃないのに
どうしてここまでやらなきゃいけないの？！

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というお腹の中の黒い【いけない感情】が湧き出ました。では、褒めてもらっているのになぜ黒い感情が胸の内に潜んでいたのか？

それは【承認欲求を満たせていない】からでした。

人には「５つの基本感情」というものがあります。その中で４つは「不快」な感情が占めています。「快」の感情は１つしかないのです。自分が心地よいと感じる「快」の感情が１つしかないということは、常に意識していないと不平や不満ばかりになるということです。

その「快」感情をしっかり保つためには自分自身の「わかってほしい」「認めてほしい」という感情を満たすことが一番大切です。

人は誰しも承認欲求を持っています。ここが満たされなければ、自分の実力をうまく発揮できずに子育てに限界を感じてしまうこともあるでしょう。今やっていることに対して全く満足できずに、環境を変えても、色々試しても、ずっと同じことを繰り返していくことになりかねない。

そして一番大きいのは【幸せ】を感じるアンテナが折れてしまうこと。

そうならないためにも自分のことを「わかってもらう」「認めてもらう」ことはとても大切なことです。これが出来ていたら「私は、私のままでいい」「自分はこれでいいんだ！」そう心から思えるようになります。

この記事は、プレシャス・マガジンのバックナンバーから編集しました。

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